「幽玄の美」

能楽写真家協会では会員による能楽写真展を開催しています。
能楽のプロカメラマンが撮影した能楽写真を、記録として、また芸術の領域まで高めうるか、能楽写真家協会としての試みであり、さらにこの催しが能楽の普及、啓蒙に役立てばとの願いから、全国の能楽カメラマンが撮ったそれぞれの作品を出品します。

出品者(あいうえお順)
関東石田 裕、尾形美砂子、神田佳明、国東 薫、新宮夕海、鈴木 薫、三上文規、前島吉裕、森田拾史郎、
吉越 研、渡辺国茂
関西今駒清則、瀬野雅樹

ソニーイメージングギャラリー 銀座

2021.8.20 [Fri.]-8.26 [Thu.] 11:00-18:00

〒104-0061
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階(東京メトロ銀座駅A4出口直結)
5-8-1 Ginza Chuo-ku Tokyo 104-0061 JAPAN
TEL 03-3571-7606

東京都の緊急事態宣言措置により中止または延期の可能性がございます。
能楽写真家協会のホームページ、またはソニーイメージングギャラリーのホームページTwitterにて、最新の情報・予防対策へのお願いをご確認の上ご来館ください。

石田 裕「岩船」前 シテ 粟谷明生(喜多流) 
2019年6月23日 「喜多流自主公演」 
喜多能楽堂(東京都)
石田 裕「岩船」後 シテ 粟谷明生(喜多流) 
2019年6月23日 「喜多流自主公演」 
喜多能楽堂(東京都)
石田 裕「朝長」前 シテ 粟谷明生(喜多流) 
2020年3月1日 「喜多流自主公演」 
喜多能楽堂(東京都)
石田 裕「朝長」後 シテ 粟谷明生(喜多流) 
2020年3月1日 「喜多流自主公演」 
喜多流自主公演 喜多能楽堂(東京都)
尾形美砂子「姨捨」 シテ 浅見真州(観世流) 
2019年10月14日 横浜能楽堂特別公演 「蝋燭能」 
横浜能楽堂(横浜市)
能『姨捨(おばすて)』は文字通り「棄老伝説」が主題。作者は世阿弥。能の最高秘曲「老女物」の演目の一つである。
山に捨てられた老女が成仏できずに幽霊となって
中秋の名月の月明かりの下、一人寂しく舞う。蝋燭能の演出による月光の残照のような舞台。
尾形美砂子「仲光」 子方 長山凜三(観世流) 
2016年2月20日 横浜能楽堂企画公演「生と死のドラマ」 
横浜能楽堂(横浜市)
能楽では「子役」を「子方(こかた)」と呼ぶ。能の家に生まれた子供の大切な修行過程である。長山凜三さんは観世流能楽師・長山桂三師の長男。
演ずる能『仲光』の子方・美女丸は、己の落ち度から家臣・仲光の子の命を結果的に奪ってしまうという難役である。
尾形美砂子「仲光」 子方 長山凜三(観世流) 
2016年2月20日 横浜能楽堂企画公演「生と死のドラマ」 
横浜能楽堂(横浜市)
能楽では「子役」を「子方(こかた)」と呼ぶ。能の家に生まれた子供の大切な修行過程である。長山凜三さんは観世流能楽師・長山桂三師の長男。
演ずる能『仲光』の子方・美女丸は、己の落ち度から家臣・仲光の子の命を結果的に奪ってしまうという難役である。
神田佳明「翁」 黄色の三番三 山本東次郎(大蔵流)人間国宝 
2007年5月12日 横浜能楽堂企画公演「もう一つの『翁』」 
横浜能楽堂(横浜市)
「もう一つの翁」というタイトルにて横浜能楽堂で公演された。「翁」の中で舞われた黄色い装束の三番三の舞台です。
近年はあまり見られなくなった舞台ですが、古式には「二日之式」と呼ばれる伝統の舞台です。
神田佳明「翁」 鎧の三番三 山本東次郎(大蔵流)人間国宝 
2019年4月20日 横浜能楽堂企画公演 「東次郎 家伝十二番 第1回」 
横浜能楽堂(横浜市)
東次郎 家伝十二番公演シリーズの第一番目の演能舞台で演じられた翁の中の三番三の舞姿です。
鈴ノ段で、普段では滅多に見られない具足をつけた鎧姿で演じられたその姿は長い伝統を感じる舞台だった。
国東 薫「羽衣」 シテ 辻井八郎(金春流) 
2015年11月3日 「西荻薪能」 
井草八幡宮(東京都)
国東 薫「玉葛」 シテ 金春穂高(金春流) 
2015年11月3日 「薪御能 御社上りの儀」 
春日大社(奈良市)
国東 薫「神楽式」 25世宗家 大藏彌右衛門(大蔵流) 
2014年12月17日 「春日若宮おん祭」 
春日大社(奈良市)
国東 薫「二人静」 シテ 本田布由樹 ツレ 本田芳樹(金春流) 
2018年10月13日 「こしがや紅葉能」 
こしがや能楽堂(越谷市)
新宮夕海新作能「オセロ」  間狂言 イアーゴ 善竹富太郎(大蔵流) 
2018年11月25日 「東京満次郎の会10回記念公演 夢求無著」 
宝生能楽堂(東京都)
オセロとその妻デズデモーナを罠にかけた罪で地獄に落ちたイアーゴ。原作ではハンカチだが、能では扇を故意に置くことで、デズデモーナの浮気をに疑わせる。罪の発端になった扇がイアーゴの顔を照らす。己の罪を映すが如く。
善竹富太郎さんは、2020年4月コロナウィルス感染のため急逝。ご冥福をお祈りいたします。
新宮夕海新作能舞「水月」 シテ 辰巳満次郎(宝生流) 
2019年5月19日 「月の道 薪能」 
熱海サンビーチ(熱海市)
満月の日、熱海の海に映る月の道を背景に、森羅万象に捧げる祈りの舞。
鈴木 薫「安宅」 シテ 野村幻雪(野村四郎改め)(観世流) 
2015年2月7日 「銕仙会定期公演」 
宝生能楽堂(東京都)
兄頼朝に追われて都を落ちて奥州平泉へ向かう源義経主従。途中、安宅の関で関守に止められるが、弁慶のとっさの機転によって難を逃れる。
落ちゆくものの悲哀と緊張感が漂う劇的な能。
鈴木 薫「羽衣 彩色之伝」 シテ 野村幻雪(野村四郎改め)(観世流) 
2020年1月13日 「銕仙会定期公演」 
宝生能楽堂(東京都)
「羽衣伝説」がモチーフ。「いや疑ひは人間にあり。天に偽りなきものを」という言葉に象徴される無垢な天人の心。
美しい舞と清らかで儚いストーリーに能の幽玄の美が表出される。
三上文規「祇王」 シテ 田崎隆三(宝生流) ツレ 田崎甫(宝生流) 
2019年4月2日 「夜桜能」 
靖國神社(東京都)
袂を返し、袖を連ねる仏御前と祇王の相舞。 
権力者の心移りに無常を感じ、より強く結びつく二人の舞女。  
夜風に揺れる桜の枝から、ときおり薄紅色の花びらが降り注ぐ。
三上文規「小鍛冶 白頭」  シテ 宝生和英(宝生流) 
2018年10月8日 「明治神宮薪能」 
明治神宮(東京都)
勅諚を受け、稲荷明神の霊狐と三條の小鍛冶宗近が御劔を打ちあげる。 
鍛冶壇を思わせる篝火の炎。パチパチと爆ぜながら舞い翔ぶ火の粉。 
闇に浮き上がる白い頭と白い装束。  
狐の魔性と神秘性が舞台を駆け巡る。
前島吉裕「紅葉狩 鬼揃」 シテ 二十六世観世宗家 観世清和(観世流) 
2014年10月15日 「万歳楽座」 
国立能楽堂(東京都)
山中で紅葉狩を楽しむ美しい女性たち。平維茂は酒宴に誘われ酔いつぶれて眠りにおちてしまう。やがて夢から醒めた目の前には、正体を現した鬼女たち。授かった太刀で格闘の末、鬼を退治する。
前島吉裕「大般若」 シテ 松木千俊(観世流) 
2015年10月8日 「吉祥寺薪能」 
月窓寺境内(武蔵野市)
三蔵法師が大般若経を伝来するために天竺へ向かう。そこへ経典を背負った深沙大王が現れる。
菩薩・龍の舞など、登場人物も多く、ダイナミックでスケールの大きい、シルクロードを舞台にした「スペクタクル能」
森田拾史郎「仏師」 善竹圭五郎(大蔵流) 
1989年12月
宝生能楽堂(東京都)
森田拾史郎「木六駄」 野村耕介(和泉流) 
1992年2月
宝生能楽堂(東京都)
森田拾史郎「止動方角」 野村太一郎(和泉流) 野村萬斎(和泉流) 
2021年6月13日 「第1回野村太一郎狂言の会」 
観世能楽堂(東京都)
吉越 研「井筒」 シテ 観世銕之丞(観世流) 
2019年10月11日 「銕仙会 定期公演」 
宝生能楽堂(東京都)
在原業平と紀有常の娘との愛の物語。
女は業平の形見の衣を着、姿を井戸の水面に映せば、そこには愛おしい業平の姿があった。
吉越 研「班女」 シテ 馬野正基(観世流) 
2019年6月14日 「銕仙会 定期公演」 
宝生能楽堂(東京都)
遊女と吉田少将を繋ぐ唯一の形見の扇。
その扇により二人は再会を果たすのだった。
渡辺国茂「半蔀 立花供養」 シテ 遠藤喜久(観世流) 
2021年5月23日 「遠藤喜久の会」 
矢来能楽堂(東京都)
「半蔀」という能に立花供養という小書(特別演出)がつくと、故人の供養になる追善の能で上演される。池坊の立花が舞台上に据えられる。
物語は立花供養を行う僧の前に『源氏物語』の夕顔の霊が現れる物語。横井紅炎(草月流顧問)が池坊師範の資格で花を生ける。
渡辺国茂「忠度」 シテ 中所宜夫(観世流) 
2019年4月14日 「観世九皐会定例会」 
矢来能楽堂(東京都)
平忠度は清盛の末弟で、和歌を藤原俊成に学びました。千載集に「漣や志賀の都は荒れにしを 昔ながらの山桜かな」の歌が載るが朝敵のため「読み人知らず」になってしまう。
死してなお消えやらぬ和歌への執心。箙に刺した短冊を見る能の形どころ。
渡辺国茂「草子洗小町」 シテ 佐久間二郎(観世流) 
2021年4月11日 「観世九皐会定例会」 
矢来能楽堂(東京都)
都の清涼殿で歌合せの会が催される。大伴黒主は小町の歌を盗み聞きして万葉集に書き込み、古歌の盗作だと非難する。
小町は万葉集の墨が新しいので水で洗うと、新しい墨の書き込みは流れて消えてしまう。黒主は自害しようとするが小町は許し、和歌の徳をたたえて舞いを舞う。
今駒清則「隅田川」 シテ 二世梅若万三郎(観世流) 
1981年6月24日 「日本能楽訪中公演・北京公演」 
首都劇場(北京市)
子どもを探して旅する母、しかし悲劇的な結末が待つ。
戦後中国で初めて能楽が公演された時の「隅田川」。能を初めて見る観客に深い共感と感動を与えた。
今駒清則「井筒」 シテ 金春欣三(金春流) 
1978年9月15日 「名月『芝能』鑑賞会」 
飛火野(奈良市)
在りし日の業平との恋を偲ぶ女。奈良に因む名曲。
春日大社の広大な神苑の夜の闇の中で舞われた「井筒」の能。
今駒清則「翁」 三番三 茂山千之丞(大蔵流) 
2004年1月25日 「金剛定期能」 
金剛能楽堂(京都市)
神事とも言える「翁」の能は、前半の静謐な「翁」の祈りに比べて、後半の「三番三」は世の平穏と豊穣の祈りを躍動的に見せる。
今駒清則「自然居士」 シテ 観世栄夫(観世流) 
1984年4月14日 「篠山春日能」 
春日神社能楽殿(丹波篠山市)
人買いから子どもを命がけで取り戻そうとする自然居士の物語。
文久元年(1861)に建てられた丹波篠山の能舞台(重文)で俯瞰した能の一場面。
瀬野雅樹新作能「王昭君」 シテ 辰巳満次郎(宝生流)中国四大美女の一人に数えられる王昭君の話を、日本の平安時代に移した新作能。
瀬野雅樹新作能「オセロ」 シテ 辰巳満次郎(宝生流)シェイクスピア戯曲を元にして創作した夢幻能。
瀬野雅樹楽劇「保元物語」 シテ 辰巳満次郎(宝生流)保元の乱の合戦を題材にした、崇徳天皇怨霊譚。能とオペラを融合させた楽劇。