「能の美」
能楽写真家協会では会員による能楽写真展を開催しています。
能楽のプロカメラマンが撮影した能楽写真を、記録として、また芸術の領域まで高めうるか、能楽写真家協会としての試みであり、さらにこの催しが能楽の普及、啓蒙に役立てばとの願いから、全国の能楽カメラマンが撮ったそれぞれの作品を出品します。
出品者
関東 荒巻薫里・石田 裕・神田佳明・新宮夕海・鈴木 薫 高橋 健・辻井清一郎・成田幸雄・前島吉裕・三上文規 名鏡勝朗・山口宏子・吉越 研・渡辺国茂 関西 池上嘉治・牛窓雅之・木村嘉男・久保博義・今駒清則 瀬野雅樹・瀬野匡史・渡辺真也 九州 工藤万太郎 |
【お詫び】
一部のご案内のハガキや印刷物、ホームページ上で、東京展の開場時刻を 10:00 としていましたが、11:00 が正しく、慎んでお詫び申し上げ訂正いたします。
土・日曜日 開館
会場 オリンパスギャラリー東京 入場無料
エステック情報ビル オリンパスプラザ東京
都営大江戸線 都庁前駅から徒歩約4分
アクセス
日曜日 休館
会場 オリンパスギャラリー大阪 入場無料
大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル
オリンパス プラザ大阪
地下鉄四つ橋線 本町駅から徒歩約5分
アクセス
荒巻 薫里 | 「靭猿 替装束」 アド(小猿) 大藏 ゆき(大蔵流) 「靱猿」のシテ・大名を演じる大藏教義さんの娘さんの大藏ゆきさんが、面をつけて女の子から小猿になる、舞台裏の一瞬を捉えました。 「狂言大蔵流宗家三代」 大蔵流第25代宗家 大藏 彌右衛門 大藏 彌太郎 大藏 章照 2015年2月8日 狂言大藏会 2015 狂言方大蔵流の、現代と未来の宗家が三代揃った舞台裏の和やかな場面です。 |
池上 嘉治 | 「田村」 シテ 大島 政允(喜多流) 大将軍・坂上田村丸の霊が清水寺に現われ、戦物語に闘いの所作をし、これは観世音の仏力なりと讚える。勝修羅物の中でも最も勇壮な曲である。 「自然居士」 シテ 大島 輝久(喜多流) 2014年5月31日 第四回 燦の会 童女を人買い商人から取り戻すため、自然居士は言うがままに芸尽くしを見せる。舞いに簓(ささら)、羯鼓と舞台や橋懸を縦横に舞い、童女を助ける。 奥州・安達原に住む女、一宿の山伏に糸を繰って見せます。しかし本性は人を喰らう鬼女でした。後に山伏に祈り伏せられて消えますが、実は女との約束を破ったのは山伏の方です。(岡山後楽園能舞台) |
石田 裕 | 「石橋」 シテ 粟谷 明生(喜多流) 巻毛の赤頭である。紅白の連獅子より重厚で威厳があった。 「実朝」 シテ 内田 成信(喜多流) 雨天が予想され、遊行寺本堂特設舞台で行われた。作者は土岐善麿である。 「望月」 シテ 粟谷 明生(喜多流) 旧主人の仇討ちのため、隙を狙う目が印象的であった。 |
牛窓 雅之 | 「大原御幸」 シテ 上野 朝義 ツレ上田 拓司 寺澤 幸祐(観世流) 数奇な運命を辿った建礼門院が自らそのいたましい過去を回想する趣の能です。 「羽衣 舞込」 シテ 粟谷 明生(喜多流) 能の中で最も一般的に知られている人気曲です。 |
神田 佳明 | 「葵上 梓乃出 無明之祈 長髢」 シテ 今井 清隆(金剛流) 今井清隆師の第6回・東京公演で演じられた葵上。 「翁 三番三」 三番三 若松 隆(大蔵流) 揚幕が上ると露払いの千歳、翁の大夫(たゆう)が舞台に立ち、白式尉を掛けた翁の舞が始まる。 「花月」 シテ 櫻間 金記(金春流) 春の訪れを告げる京都・清水寺で遊芸に興じる少年が生き別れていた父との再会を果たすドラマ。 |
木村 嘉男 | 「安達原」 シテ 大西 礼久(観世流) 老女の正体が、旅僧によって暴かれる。皆さんも、自分の正体、心の内を他人に見抜かれ、ハッとし、次の瞬間 憎悪し 怒りと 恨みを つい表に出し 相手を睨み付けてしまうそんな経験がおありでしょう。 |
工藤 万太郎 | 「翁」 三番三 茂山 良暢(大蔵流) 天候気候も良く明暗のコントラスが付きすぎないようマニュアアルで撮影を実施。 |
久保 博義 | 「芭蕉」 シテ 高橋 忍(金春流) 夏には大きく青々と風になびく芭蕉の葉も、冬の季節には木枯らしに吹かれ、枯れ枯れに破れちぎれる。 「葛城」 シテ 金春 康之(金春流) 2015年10月18日 奈良金春会 冬になれば深い雪に閉ざされる葛城山を舞台にした、幻想的な雪の能で、月明かりに照らされ、白く輝く雪のなかに、女体の葛城の神様が舞い踊る、神話の情景が描かれる。 |
今駒 清則 | 「隅田川」 <特写> 我が子の行方を東国までも探し求め行く母。 「江口」 シテ 金剛 巌(金剛流) 1974年12月15日 金剛定期能 能の基本は「かまえ」と「はこび」にあります。「かまえ」は基本的な立ち姿、「はこび」は運歩です。 |
新宮 夕海 | 「舎利」 シテ 辰巳 満次郎(宝生流) 指先までの緊迫感。豪快で、表情豊かな辰巳先生の「舎利」。主人公の足疾鬼(そくしっき)は、宝である舎利珠(舎利とは仏の遺骨)を盗み、韋駄天(いだてん)に追いかけられ逃げるが、天地も塞がり慌てふためく。 「石橋」 シテ 粟谷 明生(喜多流) 恐ろしい顔に見えるが、この獅子は有り難い文殊菩薩の使者。険しい渓谷の石橋に紅白の牡丹を咲かせ、戯れ舞いながら旅人を導く。 小舞「祐善」 シテ 野村 万作(和泉流) 人間国宝の野村万作先生の凛とした立ち姿にまず魅了され、それからの5分間は、息をのむ美しい瞬間の連続であった。 |
鈴木 薫 | 「檜垣」 シテ 野村 四郎(観世流) 肥後国岩戸山に住む僧のもとに閼伽の水を毎日運ぶ、百歳近い老女がいます。僧が老女に名を尋ねると、「みつはくむ」の歌を詠んだ白拍子、檜垣の女であると明かし、姿を消します。 「三輪」 シテ 野村 四郎(観世流) 奈良・三輪山の麓の庵に住む玄賓僧都と三輪明神のお話。杉の木陰から女姿で現れた三輪明神が神も衆生を救うため人間のように悩み迷うこともあると語り、神話を物語りながら、夜明けまで神楽を舞います。 |
瀬野 雅樹 | 「俊寛」 シテ 山本 博通(観世流) 平家物語に描かれた俊寛の悲劇を舞台化した能。 家島船上能 「昼と夜」 シテ 辰巳 満次郎(宝生流) 家島群島 姫路から南西18Km 瀬戸内海播磨灘 大小40余りの島。名前の由来は 神武天皇東征の祭 嵐にあい この島に避難された時、『まるで家に居るようだ』と言われたことから 家島と呼ぶ。国生み神話の解釈の中に 西島頂上石群 中心の巨石 天の御柱と言われるものがあり、その言い伝えに基づいて作られた。猩々と言う曲が 特殊演出(小書)により乱という曲名にかわる猩々とは 古典書物に記された中国の架空の動物である水中の波間より現れ 酒を酌み交わし 泉のように尽きる事のない酒壷を与えて帰ってゆく。(会場 真浦港乗船場付近) |
瀬野 匡史 | 「鷹姫」 老人 大槻 文藏 鷹姫 大槻 裕一(観世流) ウイリアム バトラー イェイツ原作 今なお繰り返し演じ続けられる唯一の能。 「葵上 梓之出」 シテ 上田 大介 ワキ江崎 欽次朗(観世流) 姫路の北西部に位置する書寫山は古くから祈りの山として歴史を刻んできました。 「鉄輪」 シテ 山本 章弘 アイ 善竹 龍平(観世流) 時代の最先端 LED照明演出をもちいた 新しい能の世界。 |
高橋 健 | 「朝長」 シテ 清水 寛二(観世流) 戦火に散った紅顔の若武者『朝長』。 「頼政」 シテ 清水 寛二(観世流) 大病を乗り越えた演者の復帰舞台。 |
辻井 清一郎 | 「翁 十二月往来父尉延命冠者」 シテ 金春 安明 ツレ 高橋 忍 金春 憲和(金春流) 通常、能では幕の内で面を付けるが、翁では舞台上で面をつける。 「頼政」 シテ 辻井 八郎(金春流) 宇治川を水飛沫を上げて進撃してくる三百余騎の平家騎馬隊との奮戦を仕方話で物語る頼政。 「道成寺」 シテ 山中 一馬(金春流) 白拍子の飛び込みと同時に地響きとともに落下した鐘。 |
成田 幸雄 | 「玉葛」 シテ 櫻間 右陣(金春流) 初瀬川で小舟に掉さしてくる女。自分は玉葛の亡霊だと告げ、僧に回向を頼む。 |
前島 吉裕 | 「桜川」 シテ 清水 義也(観世流) 母を助けるために身売りをした子供。母は物狂いとなって愛するわが子を探し求める。 「能のお囃子」 大鼓 亀井 忠雄(葛野流) 2014年11月2日 観世会定期能 能の音楽は 笛、小鼓、大鼓、太鼓の四つの楽器によって演奏される。 |
三上 文規 | 「巴」 シテ 大槻 文藏(観世流) どこからともなく現れ義仲の供養を乞う女。女であることから一緒に死ぬことが出来なかった巴御前。 「熊野」 シテ 観世 銕之丞(観世流) 東国に住む病の母を見舞う暇請いが叶わず、花見の供を強いられた熊野。 |
名鏡 勝朗 | 「砧」 シテ 前田 晴啓(宝生流) 訴訟のため都へ行ったまま帰らぬ夫を待ちわびる妻は、中国の故事に倣い、晩秋の夜、夫の帰郷を願って砧を打つ。 「千手」 シテ 朝倉 俊樹(宝生流) 2015年6月14日 宝生会月並能 一の谷の合戦で破れて捕虜となり、狩野介宗茂の館に拘留されていた平重衡のもとに、源頼朝から世話をするように命じられた遊女・千手前が訪れる。 |
山口 宏子 | 「道成寺」 小鼓 大倉 源次郎(大倉流) 乱拍子はシテと小鼓の一騎打ち。 「卒都婆小町 一度之次第」 シテ 観世 銕之丞(観世流) 百歳となった小町は、衰えぬ才気で僧に言葉の応戦を挑むが、突然、深草少将の怨霊が取り憑き激しく狂乱する。 「阿漕」 シテ 和久 荘太郎(宝生流) 人間が生きるために犯す罪の暗さ。 |
吉越 研 | 「小鼓 銘:雲板」 大倉 源次郎所蔵 日本古来の楽器の1つ。木製の胴に専用の皮を貼り、それを緒(麻ひも)で張ることにより打ち方と緒の締め方で数種類の音色を出すことができる。 「紅葉狩幻想 鬼揃」 シテ 観世 銕之丞 他(観世流) 場所は信濃国戸隠、美女が紅葉見物をし酒宴をしています。そこへ平維茂が通りかかり宴に誘われます。 |
渡辺 国茂 | 「殺生石」 シテ 遠藤 喜久(観世流) 所沢市が主催する伝統芸能普及事業。前半が能楽講座の成果発表会で後半が能の会です。講座の修了生は延べ500人を超えて能楽の普及に寄与している。 「右近」 シテ 中森 貫太(観世流) 作者は世阿弥で信光が改作した能。 |
金の星写真場 渡辺 真也 | 「葛城」 シテ 味方 玄(観世流) 創作能としての演能で、世阿弥が現代に生きていたら・・・という演出でした。 「融 舞返」 シテ 片山 清司(十世九郎右衛門)(観世流) 京都の宝ヶ池での薪能です。池の上に掛かる欄干を橋掛りに見立て月明かりに映る水面の大臣は幻想的でした。 |
瀬野 匡史 | 「初めの 始めの 能入門」 制作 大槻能楽堂 |